住宅に雨漏り発生!調査方法とそれぞれの費用相場をチェック!
家を建てた後、定期的に点検を行わなければ重大なトラブルに直面してしまうことがあります。とくに雨漏りは深刻化すると、構造躯体にまで影響を及ぼし、改修費用が高額になってしまうケースも珍しくありません。とくに今まで点検を受けたことがない方は注意が必要です。そこで本記事では、雨漏りの調査方法と費用相場について紹介します。
雨漏り調査の主な種類
雨漏りの調査方法は主に目視診断、散水診断、そして赤外線診断、蛍光塗料診断の4種類があります。
目視診断
目視診断とは、文字通り人の目で調査する方法です。打鍵棒と呼ばれる特殊な棒を使用することもあり、雨漏り箇所を探っていくようです。
雨漏り診断を実施している多くの業者が目視診断については無料で行っているのが一般的です。詳細な原因や精密な調査はできませんが、目視診断で雨漏りを発見することは可能であり、診断費用をかけずに点検できるのがメリットとなります。
散水診断
散水診断とは、雨漏りが発生しそうな場所にホースなどを使用して水をかけ、実際に雨漏りが起きるかを確認する診断方法です。通常、目視診断で雨漏りを発見することが多いですが、目視では浸水元がわからないことも多くあり、そのような場合に散水診断を行います。
調査を実施する業者によっては無料で行ってくれる場合もありますが、調査に費用がかかることも少なくありません。そのため、事前に調査費用の有無について確認しておくことをおすすめします。
赤外線診断
赤外線診断とは赤外線カメラを使用して、建物の内部を調査する方法です。雨漏り箇所の特定や原因を細かく確認できるため、改修工事までの時間を短縮できます。
ただし、赤外線診断には特殊な機械が必要となり、診断自体に費用がかかることが一般的です。そのため、診断費用については診断を行う前に確認しておきましょう。
蛍光塗料診断
蛍光塗料診断とは、蛍光塗料と検査液を混合させ、雨漏りの原因と考えられる場所に流し込んで診断する方法です。そもそも、雨漏りの原因は1箇所ではない場合も多いです。
原因が複数箇所ある場合は目視診断や散水診断だと時間がかかりすぎてしまいます。そこで、蛍光塗料診断を行えば、複数の浸水経路を簡単に見つけることができます。
雨漏り調査の費用はどれくらいかかる?
実際、雨漏り調査にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。一般的な調査費用については、調査方法や建物の大きさによって異なります。
たとえば、目視診断であれば、無料で行ってくれるのがほとんどです。さらに、散水診断についても無料で行ってくれる業者が多いのが特徴です。ただし、水をかける調査のため、水道代については負担しなければならないことを覚えておきましょう。
また、業者によっては有料で散水診断を行っている場合もあります。有料の散水診断の場合は5万円~10万円のほどの費用がかかることもあります。
一方、赤外線診断の場合、家の大きさによって費用は異なりますが、20万円前後の診断費用がかかることが一般的です。そして、蛍光塗料診断の費用相場は15万円~20万円となります。
さらに、2階建てや3階建ての場合は高所作業車が必要となるため、高所作業車手配代として5万円ほどが追加でかかるようです。
雨漏り調査を依頼するホームインスペクション業者選びのコツ
雨漏り診断をしてもらいたいけど、実際、どのようなホームインスペクション業者を選べばよいかわからない方も多くいます。もし、雨漏り調査を依頼するのであれば、プロのホームインスペクション業者に依頼することがおすすめです。ここでは、ホームインスペクション業者を選ぶコツを紹介していきます。
まず、業者を選ぶ際は複数の業者から見積もりを取るようにしましょう。1社の見積もりだけだと、費用が妥当かどうかの判断ができません。そのため、できれば3社以上の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
そして、「雨漏り診断士」が在籍している業者を選ぶことがポイントです。雨漏り診断士とはNPO法人雨漏り診断士協会が認定している雨漏り診断のプロです。専門知識を備えており、経験も豊富にあります。そのため、雨漏り診断士が在籍している業者に依頼することをおすすめします。
その他、ホームページなどで過去の実績や評価を確認してみるのもよいでしょう。
住宅は定期点検を行わなければ、どんどん劣化していってしまいます。さらに、雨漏りのようなトラブルに直面することもあります。そのため、定期的に雨漏り診断を行うことで、大きなトラブルになる前に修理することが可能になるようです。
ただし、業者によっては法外な費用を請求してくる場合もあります。したがって、必ず複数の業者から見積もりを取り、適正価格を把握するようにしましょう。