ホームインスペクションはマイホームの定期点検にもおすすめ!
マイホームを購入した後に定期点検を受けるようにしましょう。30年以上の長期保証をうたっているハウスメーカーや工務店は珍しくありません。しかし、家を建ててから年数が経過すると、いたるところに不具合が発生してもおかしくないでしょう。不具合が発生して手遅れになる前に、ホームインスペクションを活用してください。
住宅の定期点検を行う必要性
家を建ててから10年が経過すると、家のいたるところに不具合が発生してもおかしくないといわれています。現在の家は30年や35年の長期保証が付いているものが珍しくありませんが、多くの場合はその前にリフォームや工事の必要性に迫られてしまいます。
しかし、どの部分をいつ頃までに修復すればよいのか分かれば、前もってリフォームや工事を業者に依頼できるでしょう。現在の家の状態を客観的に点検してもらうには、ホームインスペクションは有効です。
定期点検で確認する内容
大きく分けて建物内部と建物外部を点検します。建物内部は、扉、サッシ、天井などを点検。目視だけではなく床下や屋根裏に侵入して点検します。建物外部は、基礎、外壁、屋根などを点検。屋根の上を点検するのは危険なので、多くの場合は目視のみとなります。業者にもよりますが、ドローンを使用して目視では確認が難しい箇所を確認することもあるのが特徴です。
住宅の定期点検を行うのは第三者
家を建てたときに、つながりがある業者の定期点検を受けられます。保証期間内であれば無料で点検を受けられる可能性があるでしょう。業者にもよりますが、きちんと点検してくれる場合がありますが、そこまできちんと点検しない場合もあります。その理由は、点検の結果、瑕疵が発見された場合は都合が悪いからです。
そのため、点検のときに発見した症状を放置する場合も珍しくありません。利害関係者に依頼するとこのようなことになってしまうときがあるので、最初から第三者による定期点検を依頼しましょう。
第三者による定期点検
利害関係者ではない第三者が点検を行うので、正しい診断結果を得られます。一級建築士による点検を受けられるので品質も問題ありません。また、診断結果は文書で受け取れるので、家をリフォームするときや工事するときにも文書を活用できます。写真付きの文書なので、普段は目で確認することが難しい屋根裏や床下の様子を確認でき。
そのほかのホームインスペクション活用例
ホームインスペクションは、さまざまな目的で活用されています。診断の結果をもとに、今後の行動を決定していきましょう。
長期優良住宅を認定したいときに活用する
ホームインスペクションは、長期優良住宅を認定したいときに活用できます。長期優良住宅として認定してもらいたい場合、長く安心して暮らせる家であることを証明しなければなりません。
長期優良住宅は、新築時に定期点検を受けるだけではなく、数年単位で定期点検を受けることが義務付けされています。定期点検を受けなかっただけで認定を取り消されてしまうので、コストが発生しますが、きちんとホームインスペクションを依頼しましょう。
不動産会社や建築会社が倒産しないか心配したから
家を建てるときに依頼した不動産会社や建築会社の倒産の知らせを聞いたタイミングで依頼するパターンがあります。とくに倒産寸前に引き渡しされた家であればあるほど、漠然とした不安を抱える人が多いでしょう。もしかしたら欠陥住宅かもしれないと思ったタイミングで依頼してください。点検の結果、断熱材のボリュームが設計図より少ないことなどが判明する可能性があります。
中古住宅の購入前に活用する
新築住宅の場合でも住み始めた直後から建物の価格は下落します。中古住宅の場合は欠陥が発見されてもおかしくない状態なので、できる限り点検を依頼しましょう。購入前にホームインスペクションを依頼できなかったときは、購入後でも構いません。家の状態を客観的に知っておくことは必要です。
ひび割れや傾きを発見したから
築年数が長くなればなるほど、目視でも不具合を発見できるようになります。ひび割れはたとえ1か所だけでも、家の劣化を表す重要なサインです。その状態を放置しておくと、構造材が腐食して家の内部の劣化も進行してしまう恐れがあります。そのまま放置しないで早めに点検を依頼しましょう。手遅れになるとリフォームでは間に合わず、最悪の場合は家を取り壊すことになります。
リフォームする場所を把握するため
築年数が10年を超えるとリフォームを検討する機会が多くなります。専門家に家の状態を確認してもらい、リフォームの優先順位を付けたい人におすすめです。
まとめ
ホームインスペクションは、一級建築士が家の状態を点検してくれるので、安心してサービスを依頼できます。また、中古住宅を購入する前に点検を受けることで、売主にとっても買主にとってもメリットが大きいです。まだ多くの人に知られていないホームインスペクションを上手に活用して、生活の場面でも売却の場面でも後悔しないようにしましょう。ただし、ホームインスペクションを実施する専門家は、あくまで家の状態を点検して報告書をまとめるのが業務です。リフォーム業者の紹介などは行っていないので注意してください。