ホームインスペクション業者を比較する際のチェックポイント!
ホームインスペクションとは、家や建物の取引を安心して行うために、第三者の調査機関が不動産の劣化や不具合を調べることです。ホームインスペクションのメリットは、何よりも購入後のトラブルを防げることです。今回は、ホームインスペクション業者を比較する際のポイントについて解説していきたいと思います。
ホームインスペクションを行う利点
先ほど冒頭でホームインスペクションがトラブルを防ぐという事について触れました。これから、さらに深掘りしてホームインスペクションの利点について解説していきます。
ホームインスペクションがトラブルを未然に防ぐ
先ほど話した通り、ホームインスペクションで不動産トラブルを未然に防ぐ事ができます。では、具体的にどんなトラブルを防ぐ事ができるのでしょうか。
・住宅の不具合
ホームインスペクションをすると、住宅に不具合があるかどうか確かめる事ができます。いわゆる欠陥住宅ですね。欠陥住宅とは、住宅を使用する上で、重大な影響がある家のことです。雨漏りや、床の傾きがある家などは欠陥住宅の場合が多いです。
・リフォーム費用絡みのトラブル
購入予定の住宅が中古物件の場合、リフォームが必要な場合もあります。ホームインスペクションを行なっておけば、事前にリフォーム費用を計算できるので、購入後に想定外のリフォーム費用がかかってしまうことがありません。
・床下・屋根裏のトラブル
建築されてから何十年も経ってしまった建物は、床下や屋根裏に害のある虫や動物が住んでいる可能性があります。よく見られるのは床下のシロアリで、木材を食べられてしまうため、巣ができていると、建物の劣化がひどくなります。前もって調査を行い、害のある虫や動物を発見しておけば、駆除費用を購入前に請求できトラブルを防げます。
ホームインスペクションが資産価値を守る
ホームインスペクションは住宅に欠陥がないか調べるサービスですが、不動産の資産価値を守る上でも大きな役割を果たします。
・修繕が必要な場所がわかる
ホームインスペクションによって住宅の欠陥を知っておくことで、雨漏りやドアの開閉がかたいなど、建物の状況を把握する事ができます。そうすれば、どんなリフォームが必要なのか、リフォームする場合の費用なども予想することができます。
・メンテナンスの計画が立てられる
インスペクションを行った後は、報告書が自宅に届きます。この報告書をもとに、家のメンテナンス計画を立てる事ができます。よい住居環境を作るためにも、定期的なメンテナンスは欠かせません。また、メンテナンスをしてきた履歴は残しておきましょう。家を売るときに、メンテナンスの履歴が残っていると、住宅の資産価値を維持してきた証明になり、建物の価値を守る事ができます。
ホームインスペクションを行うまでの流れ
実際にどのような流れでホームインスペクションは行われるのでしょうか。最初から順番に説明していきます。
1、問い合わせ
まずはホームインスペクション業者に問い合わせます。基本はメールになると思いますが、質問があれば積極的にしましょう。この対応をよく見ておくことで、信頼できる業者かどうかを見分ける判断材料にできます。
2、見積もり
次に見積もりを出してもらいましょう。調査価格の決め手となるのは、建物の大きさと、オプション調査です。基本的に調査会社はオプション制が多いです。調査の価格と範囲を調べてから申し込みましょう。
3、調査日程の調整
申し込みが確定したら、調査日程の調整を行います。ホームインスペクションの際は立ち会うのがおすすめです。なので、しっかり見てまわるためにも前後の予定は空けておきましょう。
4、ホームインスペクションの実施
実際にホームインスペクションを行っていきます。調査時間は大体半日で終わることが多く、時間帯は、午前中いっぱいや昼から夕方にかけての場合が多いです。
5、報告書の提出
後日、業者から報告書が届きます。診断結果や内容に疑問点がある場合は、必ず問い合わせましょう。また、この報告書は業者によってはオプションになっているところもあります。
6、料金の支払い
最後にホームインスペクション業者へ支払いを行います。オプション料金などが合っているかどうか、確認してから支払うようにしましょう。
ホームインスペクション業者を比較する際のチェックポイント
たくさんの業者の中から一つを選ぶのはなかなか難しいですよね。なので、ホームインスペクション業者を選ぶ際のポイントを解説していきます。
価格の妥当性
ホームインスペクションは、業者によってさまざまな料金体系があり、調査メニューにもばらつきがあります。調査内容を決めたら、価格が妥当かどうか精査しましょう。
業者の信頼性
ホームインスペクション業者は、資格や技術だけでなく、信頼できるかどうかも重要になってきます。信頼できる業者かどうかを判断するには、日頃どんなことを発信しているかを見ると参考になります。ホームページやSNSをチェックして、過去の調査や施工事例を見ておくようにしましょう。
コミュニケーション能力
ホームインスペクション業者の説明の仕方や丁寧さにも着目しましょう。ここで注意すべきポイントは、専門的な知識を噛み砕いて説明してくれるかどうかです。業者は建築の専門家なので、普段私たちが聞き馴染みのない用語を使用するかもしれません。その時に丁寧に心に寄り添って話をしてくれるかどうかを見ておきましょう。
数あるホームインスペクション業者の中から一つを選ぶのはとても難しいです。しかし、今日紹介したポイントに絞ってみていけば、自分に合った業者が見つかるはずです。ぜひホームインスペクション業者を選ぶ時は、この記事を参考にしてみてください。