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どんな家も経年劣化は避けられない!劣化の症状やメンテナンス方法とは

公開日:2023/01/15  


手入れせずともいつまでも新品同様にきれいな状態を保つのが理想ですが、どんなものでも劣化します。それは家も同じで、年月が経つほどに経年劣化が生じます。では、具体的にどのような症状が出るのでしょうか?「いつまでも新築のような輝きを保ちたい!」と考えている方のために、家の経年劣化の症状やメンテナンス方法について解説します。

家の経年劣化は避けられない

家の経年劣化はどのような対策をしても避けられません。なぜなら日本には四季があります。夏には暑い日差しが差し、冬には多くの雪が積もる豪雪地帯もあります。秋には台風が発生し、強風で家屋が痛むことがあるでしょう。このような外部環境からの影響も大きいため、建物が傷んでしまうのです。

経年劣化とは?

そもそも経年劣化とは、年月が経つことにより生じる劣化のことです。たとえば紫外線によって外壁や屋根が色あせてしまったり、日焼けしたり、水道管がさびるなど水回りの設備に不備が出てしまうことがあります。外部で劣化しやすいのは屋根・外壁・ベランダで、内部は水回りや床材です。毎日水を使う水回りはカビが発生しやすく、床に水分が侵入することで腐らせてしまうなど、劣化が進みやすい場所ともいえます。

築年数別に現れやすい劣化の症状

建物の外壁・床・屋根など、それぞれの部分で耐久性が異なるため、経年劣化の症状が出るには年月に差が出ます。では、どのくらい年数が経つとどのような症状が出るのでしょうか?

【築5~10年】塗装のはがれ・汚れ

築年数が浅くても症状は出始めます。たとえば屋根や外壁の塗装がはがれる・汚れが目立つなどです。外観が悪くなるため、このタイミングでメンテナンスを行う人も多いでしょう。症状が軽いため簡単なメンテナンスで対処可能です。しかし、放置すると隙間から雨が侵入し内部を腐食させる可能性があります。「この程度なら別に対処しなくてもいいか」と考えるのではなく、しっかりとメンテナンスすることをおすすめします。

【築10~15年】塗装のはがれ・外壁のヒビ

築10~15年が経過すると、屋根や外壁は太陽光や雨風によって更なるダメージを受けます。塗装の剥がれや汚れを放置したままの家であれば、より進行するかヒビが入っている可能性もあるでしょう。工務店・ハウスメーカーなどは、アフターサービスの一環として10年目に無料で点検を実施していることもあります。メンテナンスをどこに依頼するか悩むこともありますが、こうしたサービスがあれば利用しましょう。

【築15年~20年】シロアリ被害・躯体の腐食・給排水管の破損

築15年を過ぎると、外から見てわかる症状のほかに内部にも何らかの症状が出てしまうことがあります。たとえば床下部分の木材がぼろぼろに食い尽くされてしまうシロアリ被害や雨によって水分が侵入したことにより躯体の腐食などです。家によっては給排水管の破損もあるかもしれません。

【築20~30年以上】寿命

築20年~30年経過すれば、家の寿命がやってきます。減価償却資産の耐用年数に関する省令によれば、木造の耐用年数は22年とのことです。日本の戸建て住宅のほとんどは木造建築のため、築20~30年で寿命がやってくるということになります。このタイミングでリフォームや建て替えを行うことも多く、メンテナンスしていなければ大~中規模の工事が必要になるでしょう。

劣化の症状別のメンテナンス方法

メンテナンスを一切せずに20年、30年が経過すると、大規模な工事が必要になることもあります。そうなると莫大な費用がかかってしまいますが、5年・10年ごとにきちんとメンテナンスしていればそこまで費用をかけずにメンテナンスすることも可能です。では、どのようにメンテナンスをすればよいのでしょうか。

屋根のメンテナンス

屋根はぱっと見で経年劣化を判断しにくい場所です。そのため、外観だけでなく家の中からもチェックが必要になります。たとえば雨漏りがないかの確認や、雨どいが詰まっていたり破損していたりしないかです。

雨どいの詰まりと破損を調べるには、排水口にバケツや桶などを置いてみましょう。詰まりや破損がなければ、雨が降った後に雨水が充分にたまっているはずです。メンテナンスが必要な場合、塗装の塗り替えで対処します。新たに塗装をすることに汚れやサビを防げる効果もあるため、塗料の種類もチェックしてみるとよいでしょう。

外壁のメンテナンス

外壁は目視でチェックしやすい場所です。目立つ汚れはないか、塗装がはがれていたりヒビが入っていたりしないか、チョーキングと呼ばれる白い粉が発生していないかを確認してください。もしこれらがあれば、清掃や塗装の塗りなおしで対処しましょう。

水回りのメンテナンス

水回りは配管の劣化が懸念されるため、水漏れやにおいなどをチェックしましょう。破損して水漏れしているのであれば水道料金が高くなるため、水の使用量や料金をチェックすると簡単です。

床のメンテナンス

なかなか床下を見る機会はなく、メンテナンスが必要かわからないこともあります。床の経年劣化を確認する際は、床材に汚れ・傷・へこみがないか見て回るほか、床鳴りや床が沈んでしまう場所がないか探してみましょう。

フローリングの表面が傷ついたりしているのであればワックスを塗りなおすことで症状が改善されますが、床鳴りがしたり床が沈んでしまうのであれば床材もしくは下地が傷んでいるのかもしれません。湿気などによる腐食やシロアリ被害による影響かもしれないため、専門業者に調査を依頼するとよいでしょう。

まとめ

住宅の経年劣化の症状やメンテナンスの方法などを解説しました。経年劣化は避けられませんが、きちんとメンテナンスをしていれば大規模な工事なく住み続けられることもあります。最初は外壁の塗装の剥がれなど軽微な症状かもしれませんが、まだ大丈夫と放置せずきちんとメンテナンスすることが重要です。思い出のある家に住み続けるために、定期的にメンテナンスを実施しましょう。

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