ホームインスペクションにかかる時間は？当日の流れと所要時間の目安

住宅購入前に行うホームインスペクションは、物件の状態を知る大切なステップです。しかし「当日はどのくらい時間がかかるのか？」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、ホームインスペクションの一般的な所要時間や当日の流れについてわかりやすく解説します。

ホームインスペクションの所要時間はどのくらい？

住宅を購入する前に行うホームインスペクションですが、当日はどのくらいの時間がかかるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。以下では、基本的な調査から詳しい検査まで、それぞれにかかる時間の目安をご紹介します。

ホームインスペクション（住宅診断）とは何をするのか？

ホームインスペクションとは、住宅の劣化や不具合の有無を、専門の住宅診断士が第三者の立場で確認する調査のことです。新築・中古を問わず実施されることが多く、購入判断の材料として活用されています。

一般的な調査内容と所要時間の目安

ホームインスペクションの基本プランの場合、調査にかかる時間はおよそ2時間程度が目安とされています。このプランでは、建物の外観や内装、設備の状態など、目視できる範囲や手の届く範囲を中心に確認が行われます。

あくまで表面的な調査が中心となるため、大がかりな機器の使用や内部への進入は行われないケースがほとんどです。短時間で済むため、スケジュールを立てやすい点がメリットです。

詳細調査を依頼する場合の所要時間

より詳細な調査を希望する場合は、床下や屋根裏の内部に進入して状態を確認することもあります。このような調査では、奥まで移動して確認を行う必要があるため、全体で3時間半ほどかかると見込んでおくのが安心です。

ただし、床下や屋根裏の構造や進入のしやすさには個体差があり、作業効率が左右されることもあります。そのため、物件の状況によっては4時間以上かかるケースもあることを理解しておきましょう。

ホームインスペクションに立ち会うのは誰？関係者ごとの役割

ホームインスペクションを行う際「誰が当日立ち会うべきなのか？」と迷う方も多いのではないでしょうか。ここでは、依頼者・建築会社・不動産仲介業者のそれぞれがどのように関わるのかをわかりやすくご紹介します。

依頼者の立ち会いについて

ホームインスペクションの依頼者とは、通常は住宅の買主や建築主（施主）を指します。基本的には、調査の最初から最後まで立ち会うのが望ましいとされています。現地で説明を受けたり、疑問点をその場で確認できるためです。

ただし、どうしても立ち会いが難しい場合には、事前にインスペクション業者へその旨を相談することで、柔軟に対応してもらえることもあります。必ずしも立ち会いが義務というわけではありません。

建築会社やハウスメーカーの立ち会い

建売住宅であれば、建物を建てた建築会社が立ち会うケースが多く、注文住宅の場合は建築会社やハウスメーカーが立ち会うことが一般的です。特に注文建築では、設計や施工に関わる担当者が立ち会うのが前提とされており、検査中のやり取りもスムーズになります。

一方、建売住宅では調査の最後に指摘事項を共有できればよいため、必ずしも調査中ずっと立ち会う必要はない場合もあります。

不動産仲介業者の関わり方

不動産仲介業者は、売買契約の前後にかかわらず、ホームインスペクションに立ち会うことがよくあります。とくに物件の鍵を開け閉めする必要があるため、調査の最初と最後には現地に来てもらうことが多いです。

ただし、調査中にずっと立ち会っている必要はなく、開錠後はいったん退席し、調査終了のタイミングで再度戻ってきていただく形でも問題ありません。状況に応じて柔軟に対応されています。

失敗しないホームインスペクション会社の選び方！

ホームインスペクションの効果を最大限に活かすためには、信頼できるインスペクション会社を選ぶことが重要です。ここでは、選ぶ際に注目すべきポイントをご紹介します。

過去の実績をしっかり確認しよう

ホームインスペクション会社を選ぶ際には、まずその会社がどれだけの実績をもっているかを確認することが大切です。調査件数や対応した住宅の種類（新築・中古・マンションなど）をチェックすることで、希望する物件に対する知識や経験があるかを見極めることができます。

公式サイトや口コミ、施工事例などを参考にするのも効果的です。長年の経験をもち、多様なケースに対応してきた会社であれば、安心して依頼できるでしょう。

信頼できる対応かを見極める

調査の質だけでなく、担当者のコミュニケーション能力も重要なポイントです。問い合わせへの対応が丁寧か、質問に対してきちんと答えてくれるかなど、やり取りの中で信頼できる対応かどうかを見極めましょう。

現場での対応も含め、誠実な姿勢が感じられるかどうかが、良いインスペクション会社かを判断する材料になります。不明点を遠慮なく相談できる関係性があると安心です。

専門用語をかみ砕いて説明してくれるか

ホームインスペクションでは、建築や構造に関する専門的な内容が含まれるため、一般の方にとってはわかりにくいことも多いものです。そのため、難しい用語や状況を、わかりやすく説明してくれる担当者かどうかも選定のポイントです。

報告書の内容を丁寧に解説してくれたり、現地での説明が明確であると、安心して住宅の状態を把握できます。利用者目線で話してくれる会社を選びましょう。

まとめ

ホームインスペクションは、住宅の状態を正しく把握するための大切なプロセスです。所要時間や立ち会いの必要性、そして信頼できる業者の選び方を知っておくことで、より安心して住宅購入や建築計画を進めることができます。不安や疑問を解消するためにも、事前の情報収集と準備をしっかり行い、自分に合ったホームインスペクションを選ぶようにしましょう。