ホームインスペクションの費用相場はどのくらい?
ホームインスペクションを依頼する場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。ここでは、料金の相場やオプションの費用などについて見ていきましょう。
ホームインスペクションとは
ホームインスペクションとは、住宅診断という意味です。住宅の売買契約の前に行われるもので、専門のホームインペクターが、物件の状態や修理が必要な箇所や概算費用といったアドバイスを提供します。
ホームインペクターは、住宅の設計や施工に詳しい建築士などの中立的な立場の専門家が務めます。目視による調査の他、レーザー距離計や一般的に普及している計測器を使った計測や触診、作動確認等を行います。
ホームインスペクションを実施することで、購入する側は、物件の状態や修繕する箇所と費用などの情報を得ることができます。さらに、売却する側は、物件の価値や問題点を明らかにすることで取引の透明性を高めることが可能です。
ホームインスペクションの費用の相場は50,000円〜70,000円です。物件の種類や検査の種類によっても変わるため、マンションよりも戸建ての方が、費用がかかることが多いです。
主な調査内容としては、屋根や外壁、配線の安全性、暖房や冷房の動作確認、水回りの状態などを細かく調べられます。専門家が詳しく調査してくれるため、購入したあとに失敗したなどのリスクを大幅に減らすことができます。
基本料金
基本料金には、ホームインスペクションで必ずチェックする必要がある構造耐力上主要な部分と雨漏りの侵入を防ぐ部分、また室内の床屋や壁、天井や建具といった全体的な部分が含まれています。
基本料金の相場は下記のようになっています。
・一戸建て:5万円~7万円程度
・マンション:4万円~6万円程度
業者によって基本料金に報告書が含まれている場合といない場合があるようなので、見積りなどを依頼する際に必ず確認しておきましょう。中古一戸建ての場合は最低ラインの調査のみなら5万円程度となっているようです。また場所や建物の面積によって追加料金が発生する場合もあるので注意が必要です。
オプション料金
上記の基本料金に含まれない部分に関しては、多くの業者でオプション料金が適用されているようです。主なオプション料金は下記のようになっています。
・床下の調査:1万5,000円~3万5,000円程度
・小屋裏の調査:1万5,000円~3万5,000円程度
床下や小屋裏は点検口があっても物理的な理由から進入して確認することが難しい場合もあります。その際にオプション料金が請求されないかという点も初めに確認しておきましょう。
総額の費用相場
特別にオプションを付ける場合を除き、床下や屋根裏を含めたホームインスペクションの総額の費用相場は下記のようになっています。
・一戸建て:8万円~14万円程度
・マンション:4万円~9万円程度
こちらも場所によっては出張料が追加される場合や面積によって料金が追加される場合があるので、まずは見積りをもらって確認しておくことが大切です。
ホームインスペクション費用の負担
インスペクション費用には、「売主が負担する場合」と「買主が負担する場合」の2種類があります。インスペクションを行うのが売主なら売主負担、買主が行うのであれば買主負担となります。
ただし、ホームインスペクション前の不動産の購入を検討している場合、売買契約を締結する前の段階ではまだ売主の所有物になるので、買主は売主への許可が必要です。
売主側のメリットとしては、インスペクションを利用することで、専門家の客観的な診断をもとに建物の状態を明確にして売り出すことができるので、売却時のトラブル予防として有効なことが挙げられます。
買主側はインスペクションを行っている物件を選ぶことで、不具合の有無や不具合内容を明確にした上で購入することができるのがメリットです。不具合の内容が事前に分かっていれば、購入後の維持費用やリフォーム費用なども予測できるため、もし売主側でインスペクションを実施していなかった場合は、買主側での実施を検討してみると良いでしょう。
- 一戸建ての場合は総額で10万円程度が費用相場
- 場所や面積によっては追加料金が発生する場合がある
ホームインスペクションの効果
ホームインスペクションにはさまざまな効果があります。また、ホームインスペクションは一次検査と二次検査の二段階で行われ、一次検査は基本検査とよばれ、二次検査は詳細検査とよばれています。
このように、細かく調査するホームインスペクションですが、ホームインスペクションを実施するかどうかは、購入する側や売却する側の判断に任せられています。ホームインスペクションを実施することで得られる効果にはどんなものがあるでしょうか。
続いては、具体的なホームインスペクションの効果について解説していきます。
役所の完了検査だけでは不十分
役所が行う建築確認の完了調査では、欠陥住宅かどうかまでは判断されません。具体的には、間取りや居室の採光、シックハウス対策など決められた内容が建築基準法に則って作られていれば証明書が発行されます。
施工不良の部分まで細かく調査が行われないため、購入したあとにトラブルになってしまう場合もあります。
ホームインスペクションは、建物の傾きなどの劣化状況や施工不良なども専門家がきちんと調査を行なってくれるため、購入前にホームインスペクションを行うことは効果的です。
安心感と信頼性の向上
ホームインスペクションは、物件の状態を客観的に調査した専門家のアドバイスを受けることができます。これは、購入者の安心感と信頼を高めることにつながり、スムーズに購入することが可能です。
また、物件の修繕費用やリフォームなどについても詳しく把握できるので、将来のメンテナンスの計画を立てやすくする効果もあります。
売買後のトラブルを防ぐ
詳しい調査や検査が行われずに物件を購入した場合、契約した後に瑕疵が見つかる可能性があります。これは、購入する際にもっとも避けたい事案です。
ホームインスペクションを実施していれば、事前に施工不良の箇所や修繕箇所を提示してもらえ、それに関する費用なども具体的に教えてもらえます。購入したあとに欠陥住宅だったといった失敗を未然に防ぐことができます。
さらに物件を売却する側も安心です。物件を購入する側に対し、しっかりと調査された物件という付加価値を追加することができるため、早期売却などにつながります。
また、物件の購入が済んだあとにクレームが入ったり、債務不履行で責任を追及されたりといった事態を防ぐ効果があります。このように、ホームインスペクションを実施するとさまざまな効果が期待できます。
瑕疵担保保険の付保
瑕疵担保保険とは、建物の新築やリフォーム工事などにおいて完成した後の欠陥や不具合に対し補償する保険です。支払い対象となるのは、補習費用や調査費用、損害賠償などを負担します。
また、新築物件の場合には、瑕疵担保保険の加入が義務づけられており、中古物件の場合は任意加入となっています。そのため、物件購入後の欠陥や不具合が見つかる可能性もあります。
瑕疵担保保険は住宅の購入後に保険対象となる箇所の欠陥が見つかった場合には、無償で直してもらえる一方、保険料の負担がかかる可能性もあります。さらに保険期間は一般的に1年〜5年ほどであるため、短期間しか保証されない場合もあります。
瑕疵担保保険を付保するためには、ホームインスペクションがおすすめです。インスペクションを実施し、不具合がなく合格すれば、瑕疵担保保険と合わせとても安心の物件といえるでしょう。
もし、ホームインスペクションではなく、保険対象の項目のみの建物調査の場合には注意が必要です。保険対象外の項目は検査されないため、欠陥箇所などまで見つけることが難しいからです。
また、瑕疵担保保険は購入する側の税制面でメリットがあります。築年数を過ぎた物件でも、住宅ローン控除や登録免許税の軽減といった優遇を受けることができます。
より物件の安心安全を追求したい場合には、ホームインスペクションを実施し瑕疵担保保険を付保するのが1番良い方法です。
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