悪質なホームインスペクション業者に依頼することで起こりうる事とは?

公開日:2021/12/07  最終更新日:2021/12/01


住宅の隠された欠陥や経年劣化の状態、設備の不具合などに関する不安を取り除くため、ホームインスペクションを行いますが、近年中古住宅に対する需要が増えているため、質の高いインスペクションが求められています。ここでは、悪質な業者に依頼することで起きるトラブルや、業者選びのコツ、ホームインスペクションの流れについて紹介します。

悪質なホームインスペクション業者に依頼することで起こりうる事

実際にあった悪徳業者による被害例について紹介しましょう。

■床下で配管がずれている

中古住宅のホームインスペクションを業者に依頼し実施し、担当者が診断のため、床下に潜り移動できる範囲で調査を行いました。このとき依頼主は一緒に潜ることができないため、業者が床下の写真を撮影し、依頼主に調査結果を報告してもらうよう求めました。

その時点では床下にとくに問題がなかったため、依頼主はその中古住宅を購入したようです。購入後にリフォーム業者にチェックをしてもらうと、床下で配管がずれていることが判明しました。最初に調査した際の写真が証拠としてあるため、リフォーム業者を追求したところ、その業者が自ら点検時に配管をずらした可能性がでてきました。このように悪質な行ためは床下で行われることが多いため、注意が必要です。

■床下で漏水がある

業者にホームインスペクションを依頼したところ、床下で漏水があると指摘されましたが、実際には漏水していなかったケースがあります。これも業者による悪質な行ためで、ペットボトルなどを床下に持ち込み、水たまりを作って写真を撮った疑いがあります。

■外壁の劣化状況

床下以外の被害では、業者が外壁について診断したところ、劣化が進んでいるため全面塗装し直さなければならないといわれたけれど、別の業者に見てもらったら緊急性はなく状態もよいため、とくに施工することはないとわかったケースもあるようです。

ホームインスペクション業者の選び方のコツ

数多くある業者の中から信頼のおける業者を選ぶコツについて見ていきましょう。

■説明がわかりやすい

住宅診断は専門的な用語が多く、一般の人には理解が難しいです。専門用語ばかりをならべて説明されても依頼者としては納得がいきません。一般の人にもわかりやすく納得のいく説明をしてくれる業者を選びましょう。

■実績が多い

新築だけでなく中古住宅の実績がどの程度あるかを確認しましょう。構造や経年による住宅の状態は千差万別です。住宅診断のサービスが日本で始まってからまだ10年程度なので、これまで何件くらいどのような建物を診断してきたのかがわかる実績は業者選びの判断材料の一つになります。

■第三者的な立場

不動産会社や建設会社が出資している業者や下請けの場合、完全な第三者ではありません。業者が第三者的な立場にない場合、事実に基づいて公平な診断をしてくれないこともあります。

■資格を有した診断者

どんな資格を持った担当者が実際の診断にあたるかを確認しておくことも重要です。住宅診断に関する資格は国家資格や公的資格、民間資格などさまざまです。簡単な診断であれば資格は必要とされませんが、耐震性などに関する構造上の強度の確認などは建築士の資格がないと判断できないこともあります。

■フィードバックの内容

診断内容・結果について詳しく説明することで、診断は完結します。依頼の際に、どのような形でフィードバックが得られるのかを確認しておきましょう。丁寧に診断してくれていても、きちんとしたフィードバックがなければ依頼する意味がありません。事前の確認が重要です。

ホームインスペクションの大まかな流れ

ホームインスペクションを依頼する際の大まかな流れについて見ていきましょう。

■問い合わせ

まずは複数の業者に問い合わせを行い、不安に感じていることなどがあれば積極的に質問をしましょう。担当者がどのくらい知識や経験を持っているかを確認する手掛かりになります。

■見積もり

建物の大きさやオプション調査の内容に応じて料金は変わりますが、どの段階にもある程度の相場があるので、事前に相場を確認したうえで見積もり内容を確認しましょう。

■日程調整

調査費用が確定して依頼をすることが決まったら、実際に診断してもらう日程を決めます。多くの依頼者は立ち会いを考えているかと思います。建物内外をくまなく確認して回るためにも余裕を持った日程調整をしましょう。

■実施

現地で診断を行います。必要な時間は建物の大きさや診断内容によっても異なりますが、半日くらいはかかる場合が多いです。立ち会っているときに感じた疑問や質問は遠慮なく担当者に確認しましょう。

■フィードバック

後日、業者より報告書が届きます。報告書は業者によっては、オプション料金として請求される場合もあります。診断内容や結果をよく確認して、質問などがあれば問い合わせましょう。

 

日本でも普及が進むホームインスペクションを、業者に依頼する場合の注意点などを紹介しました。長い時間を過ごす住宅に欠陥や不具合がないかを調べる大切なサービスなので、業者選びも慎重に行うことをおすすめします。

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