中古住宅にホームインスペクションを行うメリット・デメリット!

公開日:2021/12/13  最終更新日:2021/12/01


2016年に改正された宅建業法に基づいて、ホームインスペクションの説明が義務化され、日本でも徐々に実施する人が増えています。中古住宅の売買において、住宅の劣化状況などについて診断士が調査・助言することで、適正な売買が可能となります。ここでは、中古住宅に診断を行うメリット・デメリットや実施の際の注意点を紹介しましょう。

中古住宅にホームインスペクションを行うメリット

ホームインスペクションを行うメリットについて見ていきましょう。

■未然に欠陥住宅購入を防げる

診断の担当者は超音波や赤外線サーモグラフィなどを使用して建物の検査を行います。それにより、現状ある欠陥だけでなく将来的に欠陥になりそうな部分を見つけることができます。購入前に欠陥を把握でき、欠陥住宅購入のリスクを回避できるようです。

■スムーズに売却が進められる

インスペクションを行った住宅は信頼性が高くなるので、通常よりも早く買い手が見つかることや希望価格で売却できる可能性が高まります。欠陥が見つかったとしても事前に対処できるため売りやすくなります。

■入居後のトラブルが減る

入居後に雨漏りなどのトラブルが見つかると、責任の所在が不明確になりがちです。そのため、解決に時間もお金もかかってしまうことがあります。事前に実施することで購入前にトラブルの元となる欠陥を把握できるため、購入しないまたは売主に費用を負担してもらうなどという選択ができます。

■第三者のアドバイスがもらえる

建築士資格を有する専門家が講習を受けることでできるインスペクションを行うことで、専門的な角度からアドバイスがもらえるようです。

■リフォーム計画が立てやすい

リフォームやリノベーションを実施する前にインスペクションを行えば、どの部分を修繕すべきかがわかり、計画を立てやすくなります。また、欠陥箇所が小さい段階で修繕できます。

■中古住宅の流通活性化

ホームインスペクションの普及により、中古住宅を購入する際の不安を解消できるため、今まで価値が低く見られていた中古住宅を安心して購入する人が増えているようです。これにより、適正な評価を受けられるようになった中古住宅の流通が活発になることが期待できます。

中古住宅にホームインスペクションを行うデメリット

デメリットにはどのようなものがあるのか確認し、理解を深めましょう。

■時間や費用がかかる

ホームインスペクションには数週間かかることもあるため、その間に別の人が買ってしまうこともあります。調査内容によっては高額になることもあるため、できるだけ費用をかけずに早く売却したい場合は向いていない調査かもしれません。

■費用負担がある可能性

インスペクションの費用を売主が負担するのか、買主なのか決まっていないため、費用の負担が発生することがあります。最終的にその住宅を購入することになればいいですが、欠陥により購入を見送ることになった場合には調査費用が無駄になる可能性もあります。

■すべての瑕疵を発見できるわけではない

インスペクションはほとんどの場合目視による調査なので、すべての瑕疵を見つけるには限界があるようです。担当者によって、調査の精度に差がでることもあります。

■実施する必要がない場合もある

建築後23年程度の住宅であれば、インスペクションをする意味はあまりありません。建築時に専門家が欠陥の有無について綿密に調べていることが多く、築2~3年で不具合が発生することは少ないからです。また、建物を売却した後に解体を検討している場合にも不要です。自分で判断できない場合には不動産会社や住宅会社に相談しましょう。

■値引き交渉の材料になる

インスペクションの結果、欠陥が見つかると売買価格の値引き交渉を求められることが多いです。また、欠陥の補修費用の負担を求められることもあります。

ホームインスペクションを行う際に注意するべきポイント

一般の人には気づくことのできない隠れた欠陥を見つけられるインスペクションですが、実施する際に注意するべき点もあります。次はそのことについて見ていきましょう。

■調査範囲

依頼する業者によって調査範囲が異なるので、調査項目や範囲を事前に確認し、調査してほしい部分に抜けがないかチェックしましょう。担当者に任せっきりにするのではなく、コミュニケーションを取りながら調査を進めることが大切です。わからない部分や不安のあることがあればその場で解消するようにしましょう。

■業者の選び方

業者選びには慎重さが必要で、一番注目する点は中立性の高さです。不動産会社やリフォーム業者と利害のある場合に、より利益の出る内容に誘導される恐れもあるため、注意しましょう。資格を持って実績のある信頼できる業者をいくつか選び、その中から最も納得の行く説明をしてくれる業者に依頼しましょう。

■所有者の承諾

自分が所有する物件ではなく購入予定の物件をインスペクションする場合には、必ず売り主の承諾を得てから実施してください。

 

中古住宅購入の際にインスペクションをしておけば、安心して購入を検討できます。日本ではまだまだ浸透していませんが、今後増えてくることが期待されます。メリット・デメリットを把握したうえで上手にインスペクションを実施しましょう。

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